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皆さんこんにちは!
株式会社アルプス警備、更新担当の富山です。
~サステナブルな警備業務の実現に向けて~
近年、あらゆる産業分野において環境への配慮が求められる中、警備業界においても「持続可能性(サステナビリティ)」の観点を取り入れた業務の推進が重要なテーマとなっております。
本稿では、「安全の確保」という本来の役割を果たしながら、同時に環境負荷の低減に寄与する警備業務の在り方について、具体的な取り組み事例を交えてご紹介いたします。日々の業務においていかに環境と調和した実践が可能となるか、今後の業界の方向性を共に考えてまいります。
警備業務においては、施設内外の巡回や広範囲にわたる移動が日常的に発生します。従来は主にガソリン車が用いられてきましたが、近年はハイブリッド車や電気自動車(EV)などの導入が進んでおり、移動に伴う環境負荷の軽減が図られています。
ハイブリッド車の活用
燃費性能の向上およびCO₂排出量の削減が期待され、業務効率を維持しながら持続可能な移動が実現可能です。
電気自動車(EV)の導入
ゼロエミッションを実現するEVの活用は、脱炭素社会に向けた取り組みの一環として注目されています。再生可能エネルギーによる充電環境を整備する企業も増えており、より一層の環境配慮が進んでいます。
電動バイク・自転車の活用
都市部の狭小エリアや短距離巡回では、電動モビリティの活用がCO₂排出量の削減、騒音対策、機動性の向上といった多角的な利点をもたらしています。
これまで警備業務では、巡回記録や点検報告など多数の紙書類を伴う運用が一般的でした。しかし、IT技術の進展に伴い、ペーパーレス化を中心とした業務効率化と環境負荷の低減が着実に進んでいます。
タブレット端末・スマートフォンの導入
巡回報告や日報のデジタル化により、紙資源の削減のみならず、リアルタイムでの情報共有や管理が可能となり、全体の業務効率が大きく向上します。
電子契約・電子承認の導入
契約書や業務報告書の電子化は、印刷・郵送に伴う資源消費を削減するだけでなく、業務の迅速化にも寄与します。とりわけ、広範な施設や多数の契約が発生する警備業務においては、高い効果を発揮します。
AIを活用したデータ管理
AIとクラウドを組み合わせたシステムにより、異常検知時の自動通報・報告が可能となり、書類作成の省力化、人的ミスの削減、対応スピードの向上といった成果が期待されます。
警備業務には、24時間稼働するカメラ・センサー・照明等の設備が不可欠ですが、これらは電力を多く消費する要因にもなります。こうした課題に対応するため、省エネルギー機器への転換が加速しています。
LED照明の導入
防犯灯や構内照明においては、長寿命・高効率のLEDへの切り替えが進んでおり、消費電力の削減と維持管理の手間軽減を同時に実現しています。
省エネ型防犯カメラの採用
AIによる画像解析とスマート録画機能を備えた防犯カメラでは、必要時のみの録画が可能となり、稼働時間と電力の最適化が図られます。太陽光発電と連携した独立電源タイプのカメラも実用化されています。
エコセンサーの活用
モーションセンサーや人感センサーを活用することで、照明やカメラを必要な場面でのみ作動させることが可能となり、エネルギー効率が飛躍的に向上します。
警備業務における環境対策は、企業の社会的責任(CSR)の一環としても極めて重要な要素です。
環境に優しい移動手段の導入
業務のペーパーレス化・デジタル化の推進
省エネルギー機器の活用による電力削減
これらの施策を組み合わせて推進することで、警備業界全体としての環境負荷軽減とともに、企業価値の向上と社会的信頼の確保にも繋がります。
今後も技術革新や環境政策の動向に柔軟に対応しながら、「安全」と「環境」の両立を目指す持続可能な警備業務の実現が求められていくことでしょう。
次回は、警備業界の未来像に焦点を当てます。
AIやIoT技術を活用した次世代警備システム
警備ロボット導入の進展とその活用例
人とテクノロジーが共存する新たな警備体制の可能性
警備の高度化と効率化、そして持続可能性を両立するために、今後どのような進化が求められるのか――次回もぜひご期待ください。